楽して手に入れたもの、苦労したら手に入ったであろうものへの皮肉
もし、大学に行かず高卒で就職していたら
「大学に行けば良かったな」
と後悔していたのかな
ここ数日、ずっとこんなようなことばかり考える
人生には選択肢があって、
もしあの高校に入っていたら
もしあのまま無理を押し切って就職していたら
もしあの時優秀な成績を収めていなかったら
もしあの時もっと、勉強を頑張っていたら
色々なタラレバを思い浮かべる
私は元々都立高校に入学するつもりで、塾などにも通っていた
中学の頃の成績は、言うほど良くはなかった
しかし、落ちた。合格発表の日、絶対に受かっていると信じて疑わなかったのに
私の受験番号が紙面に載っていなかった
私は、私立の高校に通うことになった
土曜授業もあるので、入学前から気が滅入っていたが
実際に入ってみると、そこまで苦はなかった
何なら、楽しい学校生活が送れた気がする
しかし、私の通った高校は進学校なので
高卒で就職できるような求人は学校になかった
当時、担任の先生に相談してみたものだが
生憎私の成績は高校の頃はびっくりするほど良く、
「高卒で就職してしまうのは勿体ない。大学に行くべきだ」
と何度も言われたものだ
しかし、私立の進学校に入学してしまったものは仕方がない
とは言え私は大学に進学するとなると、奨学金を利用しなければならなかったので
どうしても多額の借金を背負ってまで大学に行くメリットを見出せなかった
一時期、就職のことも考えて専門学校に行こうなんて思っていた時期もあったが
結局高校三年の夏になって、路頭に迷ってしまい進路変更もしたものだ
当時は自分の過去をそれはもう憎み、どうしようもない事実に
絶望していたね
意を決して、大学に進学することを選んだ
ここでもし、都立の高校に合格し入学していたら
私は間違いなく高卒で就職をしていただろう
そこでも恐らく、大学に進学する道もその時にはあったのかもしれないが、
それでも私は就職の道を選んでいた。そんな気がする
しかし、現実はどうだろう
あれほど嫌に感じていた奨学金を背負って大学に進学し
様々な資格を取り、沢山の経験をし
無事卒業できたのである
これが立派なものかと問われたら、答えにつまるところでもあるが…
正直、今こそ転職を本気で考えてようやく決心がついたこの頃
本当に大学に進学して良かったのか…?と思い悩む日が続いたものだ
勉強という苦行から逃げ出し、楽をして私立高校に入ったら
大卒という肩書きを手に入れ
勉強をもし頑張っていたとして、無事に都立高校に入学出来ていたら
間違いなく高卒という肩書きを選ぶことになる
何とも皮肉な話である
勉強が嫌で逃げ続けていたのに、結局大学を卒業し
役に立つ資格も取っている
もし、高卒で就職していたら資格を取る事もなく
のんびり日々を過ごしていたのだろうなと思う。
私の事だから、何となくわかる
奨学金という名の借金を背負うなら、出来る限り時間を有効に使おうと
必死で資格を取り、新しい勉強を始めたりもした
つまり、都立入試に合格しなかったから「大卒」という学歴を手に入れ、
簿記の勉強やプログラミングにも出会ってしまった
沢山の本に出会い、多彩な授業にも巡り合え
資格の勉強にも取り組むことができた
結局、私には何が正解だったんだろうな…
悩みに悩んで、結果的には
そんなこといつまでも考えたって、変えようのない現実なんだから
今できるこれからのことをじっくりまた、計画立てていこう
という気持ちで落ち着いた
何度も悩んだ新卒の就活
しかし、結局早期退職することになった
ITエンジニアは夢でもあり、憧れでもあったが
うまくいかないもんだ
そう考えると、深く思いつめすぎて出した結果より
ラフに考えてひょ~っと出した、なるようになった結果の方が
経験上、うまくいったような気がする
全部が全部でもないが
今度は、自身のこれからばかりを損得勘定で考えるのではなく
流された気になってみるのも、ありなのかもしれないな
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