戻れないと悟った、東京駅での思い出

昔から大好きな友人がいた

小学生の頃からの付き合いで、可愛らしい子


明るくて華やかで、いつも前向き

細かいことは気にしない、でも心優しい子


そんな彼女のことが大好きだった


先日、久々に会おうということになり

東京駅で落ち合うことになった


相も変わらず、お洒落で綺麗だった


他愛のない話をして、少し愚痴を言い合って

昔話でもするのかな。なんて思っていた


しかし、想像とは遥かに違っていた


なんて言い表せばいいのだろう


彼女はもう、手の届かない存在と化していた


知らない間に環境を大きく変え、趣味もガラリと変わっていて

見たことない姿を遂げていた


もちろん、彼女の努力が叶って幸せそうにしている姿は

私としても嬉しいし、ずっと応援したいと思う

何より、元気そうにやっているようで安心した


しかし、もうあの頃のあなたではなくなったんだなって


寂しい気持ちの方が強かった


変わってしまったことを責め立てたいわけではない

本当に、彼女は凄いと思うよ


ただ、もう私は彼女の隣に並ぶには相応しくないと感じるまで

大きく進化をしていた


キラキラしていて素敵だった


それはもう、素直に尊敬できるレベルで素敵だったよ


しかし、私は落ちぶれた

何度も何度も落ちぶれた


何度も傷つけられたが、対して何度も傷つけてきた


アンダーグラウンドな世界で地上を眺めながら平々凡々と生活をしている


輝かなくたっていい。もう、あんな思いはしたくない。

あの時のステージは凄く眩しくて、毎日が楽しかったけど

もう、戻れなくなってしまった


その大変さは良く知っているつもりだし、

それでいてあの子は、大変でありながらもうまく立ち回って

仲間たちと楽しそうに過ごしている


本当に、凄いな


なんでかなぁ


全く君には敵わないな


色々なことがあって、何度か挫折をして涙も散々流したものだが

私には、私の守りたい世界がある


ようやく手にした私の願い


私はこれからも、大事な仲間たちとこれからを過ごしていきたい


そしていつも通り、平々凡々な日常を送っていきたい

何も特別な凄いことは求めていないから


彼女とは最初から住む世界が違っていて

結果もまるで正反対なものになってしまったけど


私はこれからも彼女の活躍を応援しているし


自分自身もこれからを楽しく穏やかに生きていきたいと思うよ



しかしながら、もうあの頃には戻れないな

とっても楽しかった学生時代


高校生の春には一緒に日本橋へ行ったり、東京駅を歩いたね


あの日はさ、今でも忘れられないぐらい凄く楽しかったんだよ


なのに、久々に二人で歩いた東京駅は全くの別の世界に見えて

もう一緒にいれないな。と感じ始めて

日本橋に行くことができなかった


途中で逃げ出してしまった。


羨ましいとか、嫉妬とか。そういう暗い感情ではない

ただ、ここらで見切りをつけるべきなんだなって、肌で感じ取れたんだ


元々最初から、長くは続かない関係だった

むしろここまで仲良くしてくれたのは本当に有難い。


あの子はいつまでも私のことを、好きでいてくれるんだろうな


悲しいな


なんでこんなふうにしか思えないんだろう。


あの子からゲームや通話を誘ってくれたものだが

どうにも苦しくて


高校生の私だったら絶対に乗っかっていた話も

断るしか方法が見つからなかった


眩しすぎる


とにかく、眩しすぎるんだよ


出会った時からずっと、光輝かしかった


あの子は、ずっと愛されるよ


あなたに私はもったいない。

私は散々、あなたに酷いことをしてきた


気付いていないのかな。


気付いていなかったら、いいなぁなんて




ね、今までありがとう


すっごく楽しかった。本当に凄く楽しかったよ


お互い異なる舞台で、両手いっぱいひろげて頑張っていこうね




私の大事な、大事な親友

Cosmos

Keep waiting...to swear

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