野望が壊れる瞬間、ほんの少しの灯火
数年前までは、具体的に言うと
大学一年の頃まで「野望」があった
といっても、何かを実現したいとか
そういう明確なものではない
親族の孫世代における
従姉と従兄。年上の姉と兄がいるのだけど
その二人よりもずっと幸せになる
なんなら親族の誰よりも私が「幸せ」になる
この気持ちが一心にあった
高校生の頃から。ずっと。
前の記事にも書いた、「帰る場所」がいよいよ
ないのかもしれないと認めざるを得なかった頃だったからかな
とにかく、自分の理想像と
自分の地位を上げたくて
誰がどう見ても「幸せそうでしょう?いいでしょう?」
と思われるような人になりたくて
でも最近この頃、その野望がどんどんなくなってきた。
理由としては、「黒咲ぽぽ」が誕生してしまったから
「黒咲ぽぽ」は私の概念的要素でもあって
生まれて初めて「自分」の力で強くなりたい
そう思うことの出来たタイミングで出来た概念
誰のために、誰にみせるために努力をするのではなく
自分のために努力をする、成長する
自分で世界に踏み出して、いろんな人に出会えた
自分で価値観を探し出せる
それが、黒咲ぽぽ
帰る場所に対する執着心がなくなってしまって
同時に仲間たちと出会えた機会も重なって
野望が薄れてしまった
端的に言えば、どうでもよくなってしまった
自分さえ、幸せだなーて思えればわりとそれで良くなってきたから
そもそも親族に「幸せそうに、楽しそうに見えるでしょう?」って見せたかった気持ちは、コンプレックスからあったのかなーと今においては漠然と思う
昔は本当に自分に自信がなかったし、無関心で世間知らずで、明日を生きるのも必死で。幸せそうに笑っている周りが無性に憎たらしくて
そして高校生の頃は一時期、専門学校に通う予定でもあった。
しかし、従姉と従兄は大学に通っていて
何となく、将来私は学歴コンプレックスを抱えるのではと
不安に感じたこともあった
結果的に大学に通うことになったんだけど。
従姉と従兄に対しても少しだけ恨みはあって
まぁ、深い話になってしまうから割愛するが
今となってはその従姉や従兄に対しても
非常にどうでもよくなってきている
「今どうしてるかなー」
とか本当何も思わなくなった
近い将来、どうしたっても親族で集まらなければいけない日があって、でもその日でさえ今はどうでもいい。
あの時の闘争心むきだしの私はなんだったのだろう
黒咲ぽぽ
お前はすごいよ
初めて、自分のための勉強をしたいと思えた
初めて、見たことない世界を見たいと思えた
初めて、いろんな人に出会いたいと思えた
思えば、高校三年生の頃から
気付かない間に黒咲ぽぽは誕生していたのかもしれないね。私が頑なに「親族」に執着するから気付かなかっただけで。
いろんな人に出会うことは苦と感じなかった
笑うことにも苦にならなかった
お話が大好きになった
私が大学に行き始めたきっかけも、本当。苦しかったあの時が今に変えてくれたのだと思うけど、その頃から「勉強したい」とか「成長したい」、「強くなりたい」と思えてきた
今は、就職活動でかわるがわる日々の変化に
ほんと、屈しそうになるけど
せめてもの、自分の培ってきた意識を
手放さないように
親族のことを「呪い」だなんt思わない
でも、自分に向き合う時期があまりにも遅すぎた分
もっと、いろんなものに目をむけて
楽しんでみたいなって
「黒咲ぽぽ」でいられる限り
心の底からそう思う
帰りたい、とか
守られたい、とか
そんな誰かに寄りかからないとやっていけないような気持ち、とうの昔に捨ててしまった。本当は甘えていたほうがずっと、楽で。安心できるのだけど
でも、寄りかかっていてばかりいて、自分自身を偽ってまで親族の期待ばかり応え続けていたらきっと、今の仲間たちにも出会えなかったんだろうなって思うし
えすぽわーるに出会うこともきっと、なかったんだろうなって
今に思う
親族を大事にするのは悪いことじゃない
でも、「期待に応え続け」て自分がわからなくなるなんてこと、今までに何度もあって何度も苦しんだから、もういいかなって。
野望とか、そういうの。
核に触れてしまった今、本当にどうでもいい。
穏やかに、幸せに生きてくれればいいかな
でも、ほんの少しだけ、やっぱり
戻りたいなっていう気持ちの灯火はまだ消えたわけではないけど
どうしても、縁というものは
気持ちだけではどうにもできなくて。
外の世界を遮断できるから
見たくないものを
見なくてもいいから
安心でいられて、最高に楽しい、幸せだって
思える場所を知ってしまっているから
早く抜け出したいのに
楽しかった、幸せだったあの頃が邪魔をしてきて
全然前進が出来ないな
「緋澄ほたる」
私の、現実の私の写し鏡のつもりで創った
キャラクター
黒咲ぽぽとは正反対の、本来の私
生まれかわったつもりでいて、本当はまだ「執着」が少しでも残ってしまっている。私自身の弱さを私が一番よく知っているから、頼られると余計に心が痛んでしまう
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