恋という味
恋の味ってなんだろう
恐らく、人それぞれで感想が違うのかもしれない
小学生の頃からキラキラとした可愛いものに憧れてた
友達が「好きな人ができたんだ」と教えてくれた時
「どんなものなんだろう」と一人頭を傾げてた時代
結局わからないまま。中学生では恋愛する暇もなかったものだ
ただ、本当にわからないのかと問われると実はそうでもないかもしれないのもまた事実。高校生の頃に一度、本気で「好きな人」に出会った、かもしれないからだ。
どうして煮え切らない表現なのか。
当然、私にはあれが「恋」と呼んでいいものなのかわからないから。
世界が明るく見えた。
本気で好き、と言えて熱もこもった。
嫉妬してた時も良い思い出だった。笑ってくれるだけで幸せだった。
片思いに終わってしまったけど、楽しい時代だったな。
あれは恋だったのかな。
恋ってどんな味だっけ。
そもそも私はまだ味わったことがないのかな。
男の人を好きになったことがない。
友人として、話せるまではあるが、恋愛には気が進まない。
元々苦手だし、嫌悪感は未だに湧くものだから。
恋ってどんなものだろう、と思って好きでもないのに告白にOKをだしてしまい、付き合い始めたときには鬱が突如走ったものだった。
私は、男の人を好きになることはないのかな
そして今後、女の人であろうと好きな人が出来ることがあるのだろうか。
どんなものだろう。
時々不安になる。
焦りとかではないが、友人が付き合っている人の話をして楽しそうにしていると、「私はこういった形の幸せを嚙みしめることは出来ないんだろうな」と勝手に感じてしまう。
自分が幸せになる資格がない、と言いたいわけではない
幸せになるために日々努力をしているつもりだ。
しかし、高校を卒業してここ数年。
恋愛なんてものには接触することもなくなってしまった。
勉強や稼ぎに忙しくしていたものだから、邪魔な存在でしかなかった。
好きになるってどんな感じだろう。
高校時代に感じたあの気持ちは「恋」と呼んでよかったのか。
一向に、わからない
しかし、一つ、夢を見た。
自分自身ではなく、誰かの肉体に憑依する夢
意図的に憑依したわけではなく、そういう設定だった。と告げておこう
ちなみに言うと、私は憑依しているといっても感情や行動のコントロールが出来るわけではない。主導権は肉体の魂自身が持っている。
私の立ち位置はというと、勝手に脳内に入り込んでしまっている二重人格の一人みたいなものだった。ただ私は、その肉体が思うがままの感情に共感し、ずっとシーンを見ているだけ。の夢。
すでに考えずとも、憑依している肉体自身の人物像・歴史が自分の事のようにわかる。
とある誰かに告白された。私は相手の事を知らない。
肉体だけが知っている。憑依されているご本人はとても嬉しそうだった。
どうやら設定上、一度同じように告白されて振ってしまっていたらしい。
再度告白されて迷いもせず結ばれた、という流れはよくつかみ取れた。
この二人の間ではどれほどかの期間で色々な経緯があったんだなと。
憑依されている肉体の主は、本当に感動していた。
じわっと体が一気に熱くなって、ドーパミン・アドレナリンがドバドバ溢れる感じ。目の前にいる人物こそが幸せの象徴であり、この人しかいない。この人しか愛せない!!!と誓って言えるもの。
暖かい。というよりは、興奮の熱さを感じた。
二次創作でみるものと感覚がほぼ一致していた。
まぁ、これは夢の話だからあくまで一例であり、または幻想にすぎない一物語の可能性があるのだが。そういった夢を見た。
その後の二人は知らない。多分、今もどこかで幸せそうにしているんじゃないかな。
恋ってこんな感じなんだな…
高校生の頃の私と
非なるものでは多少あったが、かなり似ている部分の方が強かった。
こういうもんなのかなぁ、と頭の片隅に残したくて
その感覚を参考資料としてなくしたくなくて
今こうして綴っている。
夢日記、といった感じ。ほんと、自分は何にも成すすべがなかったが。
恋の味というと、甘いとか甘酸っぱいとか色々な表現がある。
CMやお菓子のキャッチコピーにも起用されるほどだ。
恋の味、なんて使えば気になるのも当然、何より素敵な表現だ
マーケティング戦略における恋の味はさておき、
果たして、この先私はその味をまた噛みしめることが出来るのか。
かけがえんのない恋物語をまた巡ることが出来るのか。
…今度は、間違わずに恋愛を楽しめるのか。
未来のことなんて分かりやしないが、どうだろうな。と考え込んでしまう
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