涙しながらドーナツを口にした日

このたび、心療内科に行ってきました

実は、2週間前ぐらいに


生まれて初めての心療内科


どんな場所なのかが全く想像つかなくて不安ばかり抱いていたけど

実際足を運んでみると、意外と他の病院と変わらなかった


もっと、雰囲気が暗かったり

ぶつぶつ独り言を不気味に呟く精神疾患者がいるのではと思ったけど


案外、普通の外観をしていて

「心療内科に通っています」と言わなければ、本当に精神患者かどうか

見た目ではわからない人達ばかり


ちょっと失礼なことを考えていた自分に反省


冷静に考えて見ればそりゃそうだ

私だって、外に出られる身なりは整えてから外出したんだし

皆だって同じだ


ただ、私以外の人達も

何かと事情を抱えてここにいるんだなって


少し、仲間意識が芽生えた


受付の人と笑顔で会話していたり

名前を呼ばれたらハキハキと返事をしていたり


何の変わり映えしない雰囲気


そんな中で、私の名前が呼ばれた


カウンセラーの人に、今の状況・症状などを具体的に話した


かなり、話しすぎたと思う

それでもカウンセラーの人は親身になって話を聞いてくれた


その後、しばらくしてから精神科医に名前を呼ばれ


結果を申し上げると

うつ病、でした


はっきりと病名が出てしまった


そして原因はしっかりとわかっている


間違いなく、今働いている会社だ

私のストレスの根源


驚くでもなく、納得した

むしろ病名がついたことに安心した


休職をするか、抗うつ薬を貰うか等

今後のことについて話し合った


精神科医は「休職をしたほうが良い」と言っていた


私も環境さえ許されるのであれば、休職はしたい


しかし、親にも病院に行くことは知らせていない

当然会社にも


当時の私には突然「休職します」と話せる勇気はとてもなく、

休職の話は一旦保留にしてもらった


その代わり、カウンセリングと抗うつ薬の処方はしていただいた


結果的に言うと抗うつ薬はあまり効き目がなく

そして薬でその場しのぎをしたところで、結局意味はないんだろうなと

謎の悟りを開くことができていた




話を戻して、抗うつ薬を初めて貰って薬局を後にしたとき

「私、うつ病なんだ」

と改めてそこで実感した


歩きながらどこか落ち込んだ気がしたのは覚えている


午前休をとって病院に行ったから

お昼ご飯を食べた後は会社に向かわなければならない


しかし、食欲は已然とない


仕方がないので、ミスタードーナツで食べることにした


この時に選んだのはゴールデンチョコレート


私の大好きなドーナツ


一人で席に座って静かにドーナツを口にした

しっとりしていて、とても美味しかった


味は確かに感じた


けど、食べながら何だか悲しくなってきてしまった


大昔、小学生の頃

母親と弟と3人で夏にミスタードーナツで食べた時のことを思い出したからだ


その時に3人で食べたものもゴールデンチョコレートだった


あの時は笑顔で食べていた

今は一人で、うつ病と診断された後に泣きそうになりながら食べている


その対比がどうしてもやるせなくなって


油断したら大泣きしそうな勢いだった


懐かしいな。私、うつ病と診断されちゃったよ


なんでこんなことになったんだろうって


そんな晴れた日の下で

暗い気持ちとノスタルジーな気持ちを抱えながら

会社に向かった日がこの日だった

Cosmos

Keep waiting...to swear

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