大きな嘘をついてしまった

病院に行った帰り、ご飯の食材を買いに行った後

かつて働いていたバイト先を訪れた


社会人になって、会いに行ったのは初めてだったな


研修期間や配属されてからは、なかなか時間がなくて

行けなかったから


休職期間が始まって序盤の方で浮かんだのは

「あ、元バイト先に会いに行ける」だった


しかし、休職期間が始まったばかりの頃は

体調があまりにも悪く、加えて合わせる顔がないなんて思っていたから

会いに行くのを拒んでいた日々が続いていた


今日、休職期間を延長する診断を渡されて

何となく、吹っ切れてきた感じもあったので

近くを通るから久々に会いに行ってみようと思えた


雰囲気は、全然変わっていなかった


懐かしい、一緒に働いた人達がいた


私が来たとわかった瞬間、大盛り上がりで

暫くお喋りをしていた


変わらないな、ここは。と思うばかりだった


相変わらず元職場の人達は元気そうに働いていて

知っている仲の良い人達は今でも働いているという話を聞いて

安心した


ただ、懐かしさは感じることができるものの

疎外感を感じることの方が強かった


もう私は、この職場を出て

ここで働くことはもうない


揃えてある品も、位置が変わっているわけではない


今年の冬にはまだここで働いていたのに

遠い昔のことのように思えてきた


まぁでもきっと、今の職場を離れて全く別の職種に転職したら

「私、システムエンジニアなんてやってたんだ…」

と思うことになるんだろうな


どんなに親しく和やかだった居場所も

時が経てば視界が異なってくる


話は変わってもう一つ


休職していることは、どうしても言えなかった


嘘を付いてしまった


「はい、大変ですけど何とかぼちぼちやっています」


と言ってしまった


余計な心配をさせたくなかった

嘘をつくのは躊躇ったけど、馬鹿正直に休職していることを

いう方が、何だかやるせない気持ちに感じた


好きで精神病になったわけではないしな…


当然、元職場の主婦の方々は安心したような顔を浮かべて

笑っていた


ごめんなさいね


今、私は職場が悪かった故

うつ病と診断されて休職をしています


言えるわけ、ないけど


今思うと、言わなくて良かったなと感じる

これこそ。余計な一言に過ぎないんだろうな。と。


それにしても、元職場の人たちは皆元気そうでよかった


気が向いたら、また会いに行こうかなと思う



Cosmos

Keep waiting...to swear

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